ウクライナのG7大使「汚職犯罪捜査機関の活動を注視する」
ウクライナで活動するG7の大使からなる「G7大使ウクライナ・サポート・グループ」は7日、ウクライナの政権高官の汚職犯罪捜査に特化した法執行機関「国家汚職対策局(NABU)」の新局長にクリヴォノス氏が任命されたことを歓迎しつつ、NABUの活動は政治の介入から自由でなければならないと警告した。
G7大使グループがツイッター・アカウントにコメントを掲載した。
大使たちは、「G7大使は、NABU新局長へ任命されたセメン・クリヴォノス氏を歓迎する。私たちは、NABUの活動を注視していく。NABUのウクライナにおける汚職対策における決定的役割に鑑み、同機関はどのような政治的・その他の介入からも自由でなければならない」とコメントした。
これに先立ち、ウクライナの閣僚会議(内閣)は6日、政権高官の汚職犯罪の捜査に特化した法執行機関「国家汚職対策局(NABU)」の新たな局長に、セメン・クリヴォノス氏を任命していた。
なお、2022年6月、欧州委員会は、ウクライナへの欧州連合(EU)加盟候補国地位付与の勧告に並び、今後ウクライナにより行われる課題のリストを公開していた。欧州委員会は、その際特に、法の支配強化と汚職対策の分野の課題を提示しており、その中には新しいNABU局長の選考と任命プロセスの終了も含まれていた。