ゼレンシキー宇大統領とグテーレス国連事務総長、黒海穀物回廊の効力延長の必要を主張

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ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、自身とグテーレス国連事務総長は、ウクライナの海洋港からの農作物出荷の安全を確保する合意「黒海穀物回廊」の効力延長が必要だとの点で一致したと発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したグテーレス国連事務総長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちは今日、黒海穀物イニシアティブを3月18日以降も延長させることが世界中にとって決定的に不可欠だということで一致した」と発言した。

同氏はまた、グテーレス氏に対して、「食料市場と食料輸出の安定のための私たちの努力を変わらず支援してくれている」として謝意を表明した。

同時に同氏は、ウクライナが主導する人道イニシアティブ「ウクライナからの穀物」のための作業継続の重要性を強調し、同イニシアティブは総額約2億ドルを集め、14万トン以上のウクライナの穀物を欧州、ケニア、エチオピア、ソマリア、飢餓で苦しむその他の国々へと出荷したと指摘した。

同氏は、「私は、国連とともに私たちのイニシアティブは、黒海穀物イニシアティブとともに、著しく強化できると確信している。それは世界の食料安全保障に更なる保証を与えるものだ」と強調した。

その他同氏は、同日グテーレス氏をキーウで迎えられたことを嬉しく思うとし、グテーレス氏のウクライナ訪問は全面的侵攻が始まってから今回で3回目であることを喚起した。同氏は、「キーウにて私たちが平和と国際安全保障の回帰、国連憲章の回帰について話していることが非常に重要だ。それは、地球上の全ての民にとって等しく重要な規範である」と発言した。

また、グテーレス国連事務総長は、黒海穀物イニシアティブは2300万トンの穀物をウクライナの港から輸出させることができたと述べ、そのおかげで世界の食料価格を下げることができ、発展途上国での支援を確保できたと指摘した。同氏は、食料価格指数が約20%下がったと補足した。

さらに同氏は、「ウクライナとロシアの食料と肥料の輸出は、世界の食料安全保障に不可欠だ。私は、黒海穀物イニシアティブの3月18日以降の延長は、そのイニシアティブの目的に従って黒海のインフラを最大限効果的に利用するために極めて重要であると強調したい」と発言した。

なお、8日、グテーレス国連事務総長がキーウを訪問した。