クレーバ宇外相、露軍機による米軍無人機墜落につき「ロシアがクリミアを支配している限り、そのような事件は避けられない」

ウクライナのクレーバ外相は、黒海にて米軍の無人偵察機が墜落した事件について、外交面での緊張の高まりは予期していないとしつつ、ロシアがクリミアを支配している限り、類似の事件は避けられないとの見方を示した。

クレーバ外相がBBCへのインタビュー時にコメントした

クレーバ氏は、「ロシアがクリミアを支配している限り、そのような事件は避けられないだろうし、黒海は安全な場所にはならない。よって、類似の事件を防ぐ唯一の手段は、クリミアからロシアを実質的に追放することである」と発言した。

記者が、米国やその他の同盟国が今回の事件の後でより慎重になる可能性はあるか、と質問すると、クレーバ氏は、「もし西側が自らの弱さを示したいなら、もちろん、西側はそのような事件の後で慎重さを示さなければならない」と述べつつ、「しかし、私は、(各国の)首都でそのような感情が広まっているとは思わない。エスカレーションを起こさないという気持ちはあっても、しかしロシアからの物理的圧力やレトリック上の圧力に屈さないという気持ちもある」と指摘した。

これに先立ち、14日、黒海上空の国際空域を飛行していた米国の無人偵察機が、ロシア軍戦闘機Su-27に衝突されて墜落していた。