ロシアによるウクライナ軍の評判落としを狙ったコーラン焼却動画、ウクライナ外務省と軍が否定
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ウクライナ外務省のニコレンコ報道官は16日、ロシアによるウクライナの評判を落とすために撮影されたイスラム教を侮辱するプロパガンダ動画は、非難されるべきだと指摘した。
ニコレンコ外務報道官がツイッター・アカウントにコメントを掲載した。
ニコレンコ氏は、「偽動画を警告する! ロシアはウクライナ兵を名乗る不明の人物がコーランの上で豚肉を切り、コーランのページを燃やす動画を撮影した。彼らは、訛ったウクライナ語を話し、ロシア軍のナイフを使っている。ロシアは、ウクライナの評判を落とす試みでイスラム教を侮辱したことによって、非難されるべきである」と書き込んだ。
またウクライナ軍広報室もまた、フェイスブック・アカウントにて、ウクライナ軍には、色々な民族や信仰の人々がロシア占領者からウクライナを守って戦っているのであり、類似の出来事はそもそもあり得ないとするコメントを掲載している。
その際ウクライナ軍は、当該動画に出てくるナイフは、ロシアの「カディロフのTikTok英雄」と呼ばれている特殊部隊「アフマト」のために調達されているものだと指摘した。
これに先立ち、16日、ソーシャルメディア上に、ウクライナ軍の軍服を着た正体不明の人物がイスラム教の聖典であるコーランの上でサロ(豚肉の脂身の料理)を切ったり、コーランのページを破って燃やしたりする動画が拡散されていた。