EU、国際刑事裁判所のプーチン逮捕状発布に関する立場表明

欧州連合(EU)は19日、国際刑事裁判所(ICC)がロシアの対ウクライナ侵略戦争の際にウクライナの子供を無理矢理自国に連れ去っている行為に関してプーチン露大統領とリヴォヴァ=ベロヴァ露大統領全権代表(子供の権利担当)の逮捕状を発布する決定につき、支持する立場を表明した。

欧州対外行動庁広報室がボレルEU上級代表の声明を公開した

声明には、「EUは、ICC第2予審部による、ウクライナ情勢の文脈で子供の違法な追放と違法な移送の犯罪の容疑に関係するウラジーミル・プーチン露大統領とリヴォヴァ=ベロヴァ子供の権利担当大統領全権代表の逮捕状発布の決定に注目した」と書かれている。

その上で、上級代表は、2022年12月15日にEU加盟国首脳が、EUはロシアのウクライナに対する侵略戦争に関連する戦争犯罪やその他の最も深刻な犯罪に対する完全な責任を保障するさらなる努力を歓迎し、奨励したことを喚起した。

そして、EUは、ICCの今回の決定を、ロシアの首脳陣が命令し、実現し、あるいは実行している犯罪と残虐行為についての責任の追及プロセスの始まりだととらえていると伝えた。

加えて声明には、「EUは、ICC検察官によるウクライナでの捜査への支持を表明するとともに、全ての締約国に検察官と完全に協力するよう呼びかける」と書かれている。

これに先立ち、17日、国際刑事裁判所(ICC)は、プーチン露大統領と同国のリヴォヴァ=ベロヴァ児童問題オンブズマンの逮捕状を発布していた。