ゼレンシキー宇大統領、ウクライナ国民に前線の状況を忘れないよう呼びかけ

ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、ウクライナ国民に向けて、前線では激しい戦いが続いていることを忘れてはいけないと述べ、引き続き軍人を支え続けるよう呼びかけた。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、前線の状況、ウクライナの人々の命を毎日奪っている激しい戦いへの恒常的な関心、ウクライナの国家と社会の日々の「動員」が大切だと述べた上で、「前線から戻ってきた私たちの戦士たちが、後衛の多くの人々にとって戦争はあたかももう終わってしまったかのような気持ちが湧いてしまうのは、正しくないし、不当だ」と発言した。また同氏は、ドネツィク州やニコポリ、サルチウカやスーミ州国境隣接地域、ザポリッジャから物理的に遠いというだけでなく、心の面でも塹壕にいる軍人の気持ちや、ウクライナ人の日々の痛みを考えなくなるのは正しくないと訴えた。

その上で同氏は、「現在も、1年前と同様に、心の面で戦争から遠ざかってはいけない。たとえ、戦士たちのおかげで、多くの人が現実の戦闘行為が地理的に確かに遠ざかっているのだとしても。今も、1年前と同じように、できるだけ多くのウクライナ国民が国家を守り、私たちの勝利のために世界のサポートを集める支援を行うことが重要なのだ」と強調した。

そして同氏は、「親愛なるウクライナ国民よ! 可能な時には、私たちの戦士を支えて欲しい! ボランティアの集まりのことを忘れず、可能な時は参加して欲しい」と呼びかけた。

その他、同氏は、情報面での活動も重要であるとし、「それは記者だけに関わることではない。それは、侵略に関する真実を拡散できる人皆に関わることだ」とし、世界に対して、対ウクライナ侵略が続いていること、戦争は今年終わり、ウクライナが今年解放されねばならないことを伝え続けねばならないと発言した。

写真:大統領府