米ホワイトハウス、ウクライナ政権高官の「クリミアの将来について協議は可能」発言にコメント
米国のカービー・ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は6日、ウクライナ問題についてウクライナ抜きで協議することはできず、そのような協議の準備ができたかどうかはウクライナ首脳陣が決めることだと発言した。
カービーNSC戦略広報調整官がワシントンでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
カービー氏は、「ゼレンシキー宇大統領だけが、協議の準備があるかどうか、いつ、どのような文脈で、どのような協議実施の準備ができるのかということについて定めることができるのだ。私たちは、ウクライナ抜きでのウクライナについての協議はあってはならないと考えている」と発言した。
なお、カービー氏の発言は、英フィナンシャル・タイムズ紙が報じたウクライナのシビハ大統領府副長官(外政担当)の発言へのコメント。シビハ副長官は、ウクライナは、ウクライナ軍がロシアの占領するクリミアとの境界線に到達したら、クリミアの将来についてロシアと協議を行う準備があると発言していた。
シビハ氏は、「もし私たちが戦場で戦略的目的を達成することができ、私たちがクリミアとの行政境界線に到達したら、私たちは、その問題(編集注:クリミアの将来)の議論のための外交的ページを開く準備がある」と発言していた。
同時にシビハ氏は、ウクライナはクリミアを軍事的手段で解放する可能性も排除しないとも発言していた。