ウクライナ外務省、ブラジル大統領に反論 「ウクライナは自国領を交渉対象にしない」
ウクライナ外務省は、ウクライナに対してクリミアを断念することを提案したルーラ・ブラジル大統領に対して、ウクライナは自国領を交渉対象にしないと反論した。
ニコレンコ外務報道官がフェイスブック・アカウントにコメントを掲載した。
ニコレンコ氏は、「ウクライナはブラジル大統領によるロシア侵略の停止のための解決策模索の努力を評価している。同時に、私たちははっきりと指摘せねばならない。ウクライナは自国領を交渉対象にしない。ウクライナの大地のたとえ1センチメートルであっても、私たちが譲歩をしなければ理由は、法的なものも、政治的なものも、倫理的なものも一切ない」と強調した。
また同氏は、ウクライナの立場は不変であるとし、ウクライナにおける平和の回復のための仲介努力は、国連憲章の原則に従ったウクライナの主権への尊重と領土一体性の完全回復に基づいたものでなければならないと指摘した。
これに先立ち、ブラジルのルーラ大統領は、ウクライナに対して、平和達成のためにクリミアを断念することを提案していた。
写真:マリヤ・コヴァリチューク