ウクライナ政権関係者、ウクライナ軍人斬首動画にコメント
ウクライナのザリウナ大統領府長官顧問は、ウクライナ軍人が斬首される動画がインターネット上に公開されたのは、視聴者を恐れさせることを目的とする心理作戦だろうとコメントした。
12日、ザリウナ氏がテレグラム・チャンネルに書き込んだ。
ザリウナ氏は、「それは最終的に人間性を失わせるものであり、ロシアという名前を持つテロ国家の全本質を示すものである」とコメントしつつ、同時に「しかし、それはまた心理作戦である。目的は恐れさせることだ。対象視聴者は、ウクライナだけではなく、西側社会である」と指摘した。
同氏はまた、「それは私たちには効果がない。そのようなものを恐れるのは、ロシア人であって、私たちではない」と書き込んだ。
これに先立ち、先週、インターネット上にウクライナ軍人が斬首された場面のように見える動画が2つアップロードされていた。
米CNNは、11日、「これらの動画は、別々の出来事のように見える。1つは、ごく最近に撮られたもので、もう1つは地面に見られる葉の量から、夏の間に撮られたものに見える」と伝えている。
最初の動画は、4月8日にソーシャルメディア上の親露チャンネルに公開されたという。動画は、露傭兵グループ「ヴァグネル」の傭兵によって撮られたと見られるもので、破壊された軍用車の横で2名のウクライナ兵の斬首された死体が横たわっているように見える。また、死んだ兵士からは、手も切り落とされているように見える。ロシアのアカウントは、これら動画がバフムート付近で撮影されたものだと主張している。
2つ目の動画は、ツイッターに投稿されたもので、激しくぼかしが入れてあるもの。地面に植物が多いことから、夏に撮影されたものに見える。同動画では、ロシア戦闘員がナイフを使ってウクライナ兵の頭を切り落とす様子が映し出されている。CNNは、「映像の冒頭での声は、残虐な攻撃が始まった時には犠牲者はまだ生きていたかもしれないことを示唆している」と指摘している。