ウクライナ政権関係者、駐仏中国大使のクリミア関連発言にコメント
ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は23日、過去にソ連を形成していた諸国の主権に対して疑念を提示した盧沙野駐フランス中国大使の発言につき、ロシアを除くそれらの国は全て明確な主権的地位を有しているとコメントした。
ポドリャク氏がツイッター・アカウントに書き込んだ。
ポドリャク氏は、「全ての旧ソ連構成国は、国際法にて確認された明確な主権的地位を有している。詐欺的手段で国連安全保障理事会の席に座ったロシアを除く。何千年の歴史にこだわる国の代表者から、めちゃくちゃな『クリミアの歴史』について聞くというのはおかしなことだ。偉大な政治のプレイヤーになりたければ、ロシアのアウトサイダー・プロパガンダを真似してはいけない」と書き込んだ。
これに先立ち、盧駐フランス中国大使は、テレビ番組出演時に、ウクライナを含む、旧ソ連諸国の主権に疑問を呈する発言をしていた。盧氏はまた、ロシアによるクリミア占領についても言及し、その際、あらゆることは「問題をどの視点から見るか」によると述べ、さらに「あらゆることはそれほど簡単ではない」などと述べていた。さらに、クリミアについては「最初はロシアだった」などとも発言していた。
この盧氏の発言の後、オメリチェンコ駐仏ウクライナ大使は、盧大使は地理の理解に問題を抱えているのではないかと述べた上で、同発言は中国の公式の立場に反するものだと指摘した。
また、バルト諸国政府は、盧氏の発言を受けて、各国外務省代表者を召喚する意向を表明している。