ロシア首脳陣の責任追及なくして勝利はない=カッラス・エストニア首相
ウクライナを訪問したエストニアのカッラス首相は24日、ロシア関連の国際法廷は同国の侵略開始を決定した首脳陣の責任追及を想定したフォーマットでなければならないと訴えた。
カッラス・エストニア首相がゼレンシキー宇大統領と中部ジトーミル市で開催した共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
カッラス氏は、「私たちは、侵略犯罪捜査の国際法廷を支持している。戦争犯罪はICCやウクライナの裁判所で審理できる。なぜなら、それ(戦争犯罪)はここで犯されたものだからだ。侵略犯罪とは、首脳陣の犯罪である。私は司法の専門家であり、どのようなハイブリッド法廷もプーチン、ラヴロフ、その他の人物の責任追及は回避可能としてしまうと言うことができる。侵略犯罪は、首脳陣が行う犯罪であり、彼らの責任をこそ追及せねばならない」と発言した。
同氏はまた、ICCが児童追放に関してプーチン容疑者(ロシア大統領)の逮捕状を発布したことをもって勝利とみなすのは誤りだと発言した。同氏は、ウクライナへの侵略を決定したロシアの首脳陣の責任追及を可能にする非常に明確なフォーマットでの国際法廷が設置されねばならないと強調し、「首脳陣の責任追及なければ、どのような勝利もない」と発言した。
さらに同氏は、ロシアの犯罪に関して不処罰や免責はあり得ないとし、罰なき犯罪は新たな暴挙を招くことになると指摘した。
写真:大統領府