レズニコウ宇国防相、ロシア少数民族バシキール人に「モスクワから身を守るための力の集結」を呼びかけ
ウクライナのレズニコウ国防相は23日、ロシア連邦の少数民族であるバシキール民族に対して、モスクワから身を守るためにバシコルトスタン共和国内の力を集結させるよう呼びかけた。
レズニコウ国防相がフェイスブック・アカウントとインターファクス・ウクライナ通信にウクライナ語、ロシア語、バシキール語での呼びかけ文を掲載した。
レズニコウ氏は、「私が軍役を経験していた時の私の親友の一人がバシキール人だった。最近、私は、ロシア占領軍のウクライナでの損耗のデータを見返したら、バシコルトスタン共和国が、損耗で、ロシア国内の地域で最大の場所の1つであることに気が付いた。バシキール人の地から何千人もの男性が亡くなるか、手足を失ったのだ。状況の愚かさに私は心を打たれた。そして、それによって、私は、同士、そして全てのバシキール民族や民族の真の指導者たちに対して呼びかけ文を書くことにした」と伝えた。
また同氏は、現在のバシコルスタン共和国首都ウファの政権は、自らの利益にかまけ、クレムリンの利益のために働き、競って共和国民を死に送り込んでいると指摘した。
そして、同氏は、「バシキール人は、ロシアにおける最大民族の1つであるが、同時に困難な状況に置かれてもいる。現代のバシキールの地には、数の同じ3つの民族グループ、ロシア人、バシキール人、タタール人がいる。バシコルトスタン共和国には、巨大な天然資源と発展した産業がある。そこには、高い水準の福祉を保証するだけのものは全てある。バシキール人の主な利益は明白だ。自決権を実現し、多くの資源を地域の利益のために公正に分けることなどにより、民族の発展を自国で実現することである」と強調した。
そして同氏は、そのためにはバシコルスタン共和国内の全ての努力をモスクワから身を守るために結集させなければならないと指摘した。
同氏は、「バシキール人にとっての問題と脅威を数えてみたら、そのいずれも、ウクライナやウクライナ人ではないことがわかる。全ての原因の根源は、モスクワとウファにある。代わりに、バシキール人は不明な目的で1000キロメートル離れた場所で死ぬために送り出されている。民族の利益に真っ向から反する行動させられ、犯罪者、殺人者に仕立てられている。クレムリンやそのしもべ以外には誰も、そのことに関心のある者はいない。それはできるだけ早く止めなければならない」と強調した。
なお、ゼレンシキー宇大統領は、2022年9月に、ロシア連邦のコーカサス、シベリア、その他の地域に暮らす先住民に対して、ロシア政権が動員を通じて戦争に送り込んで彼らを滅亡させようとしていると述べ、現在の戦争に加わらないよう呼びかけていた。