ウクライナの新たな裁判官選考委員16名が就任 司法改革の一環

1日、ウクライナの司法権を司る最高機関「高等司法評議会」が、裁判官の適格性の審査を行う機関「高等裁判官選考委員会(HQCJ)」の新たな委員16名を任命した。

高等裁判官選考委員会の委員任命投票は、今回初めて公開で、挙手で行われた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

高等裁判官選考委員会の刷新は、全面的侵攻開始前から行われてきた司法(裁判)改革の中でも重要改革とみなされているもの。

今回、高等司法評議会は、31名の候補者から、選考委員会の規定人数である16名の新委員を選出した。

ウシク高等司法評議会議長は、記者会見時、今回の16名の任命により、2019年から活動を停止していた高等裁判官選考委員会の活動が再開されることになると発言した。

ウシク氏は、同委員会の形成は高等司法評議会の優先的課題の1つであったとし、なぜなら、それは裁判改革実施にとっての重要な一歩であり、裁判官の刷新を可能とするものだと指摘した。

また同氏は、同委員会の活動再開問題は、ウクライナの欧州・欧州大西洋統合の文脈でも重要だと指摘した。

これに先立ち、2021年6月、ウクライナ最高会議(国会)は、高等裁判官選考委員会を再編する法案(再編時、委員会の委員任命には、外国の専門家が決定的な役割を担う内容)を採択していた。G7大使ウクライナ・サポート・グループは、同法案の採択を歓迎するメッセージを発出している

ウクライナの高等裁判官選考委員会(HQCJ)の新しい手続き(外国の司法専門家による同意)による刷新は、司法(裁判)改革における重要改革とみなされているものであり、同法採択時、民間の司法改革・汚職対策改革の専門家により高い評価を受けていた

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