中東欧の国々、カホウカ水力発電所爆破につきロシアを非難
ポーランド、チェコ、バルト諸国、モルドバ、ジョージアの各国政府は、6日のウクライナ南部のカホウカ水力発電所爆破についてロシアを非難した。
ポーランド外務省は、声明を発出し、同爆破につき「過去に例のないロシアの暴挙」だと非難した上で、さらなる対露制裁の発動を呼びかけた。
リパフスキー・チェコ外相は、ツイッター・アカウントにて、「ロシアは侵略の限度を広げた。住宅地上流のノヴァ・カホウカのダムへの攻撃は、民間人に対する大量破壊兵器の使用に匹敵する。この残虐性は非難され、罰されねばならない」と書き込んだ。
リンケーヴィチ・ラトビア外相は、ツイッター・アカウントにて、「ラトビアはロシアによるウクライナのノヴァ・カホウカの意図的なダム破壊を断固として非難する。それは人命に脅威をもたらす環境災害である。ロシアは、テロ国家であり、同国は止めねばならない。私たちは、ウクライナ支援を強化し、戦争犯罪者の責任を追及せねばならない」と書き込んだ。なお、リンケーヴィチ外相は5月31日に大統領に選出されており、7月8日に大統領に就任する。
ランズベルギス・リトアニア外相は、ツイッター・アカウントにて、「テロリストは、止められなければ止まらない。彼らは力以外の物では交渉しない。彼らは甚大な災害を悔やむことなく引き起こす。もう一度言う。欧州における強固な平和のためには、ウクライナの戦場と裁判での勝利が必要だ。それ以外の物は何も機能しない」と強調した。
ツァフクナ・エストニア外相は、ツイッター・アカウントにて、「私たち、エストニアは、ロシアによるウクライナのノヴァ・カホウカ水力発電所の意図的破壊を非難する。その戦争犯罪はエコサイド、多大な経済的ダメージ、何千人の避難を引き起こす。戦争犯罪遂行人は特別法廷にて追訴されるべきだ」と書き込んだ。
サンドゥ・モルドバ大統領は、ツイッター・アカウントにて、「私は、今朝のノヴァ・カホウカ・ダムの破壊を強く避難する。ロシアの重要インフラを狙った攻撃は戦争犯罪である」とし、本件に関するウクライナへの支援提供の準備を表明した。
ズラビシヴィリ・ジョージア大統領は、ツイッター・アカウントにて、「私は、ロシアが行ったさらなる重大な戦争犯罪を断固として非難する。民間インフラであるノヴァ・カホウカのダムへの凄惨な攻撃は、再びロシアの残酷な戦術を示している」と書き込んだ。
これに先立ち、6日、ウクライナ政権は、ロシア軍がウクライナ南部の水力発電所を爆破したと発表した。ヘルソン州では危険な地区からの住民の避難が行われている。