在ウクライナ日本大使館、カホウカ水力発電所爆破にコメント
在ウクライナ日本国大使館は、6日のウクライナ南部にてロシア軍によるものとみられるカホウカ水力発電所の爆破を非難し、その被害に懸念を表明した上で、本件はロシアの侵略がなければ起きなかったことであるとし、ロシアへの侵略停止とウクライナからの撤退を訴えた。
在ウクライナ日本国大使館がツイッター・アカウントにメッセージを掲載した。
日本大使館は、「私たちはドニプロ川のカホウカ水力発電所のダムの決壊により沿岸に位置する村や町の多くの住民が避難を余儀なくされていることを把握している。私たちは、ダム爆破の被害に懸念を表明するとともに、改めてウクライナの人々への同情と連帯を表明する」と伝えた。
また大使館は、「ウクライナの多くの場所でのロシアの長年の侵略の結果、多くの民間人が亡くなったことに真剣に向き合っている」とし、今回の民間人や発電所などの民間施設を断固として非難した。また、本件は国際法違反であり、正当化はし得ない行為だと指摘した。
加えて、「今日の(編集注:国連)安全保障理事会にて、日本と西側諸国は、ロシアの対ウクライナ侵略がなければ、最近のダム決壊は生じなかったであろうことを指摘し、ロシアに対して侵略を停止し、ウクライナ領を去るよう改めて要請した」と伝えた。
その他、日本は、G7や国際社会と緊密な協力を続けているとし、被害や地域の必要を注意深く追っていき、支援提供の可能性を検討していくと伝えた。
これに先立ち、6日、ウクライナ政権は、ロシア軍がウクライナ南部の水力発電所を爆破したと発表した。ヘルソン州では危険な地区からの住民の避難が行われている。