EU大使、カホウカ水力発電所爆発に責任があり得るのはロシアのみと指摘

マーシカス駐ウクライナEU大使は11日、6日のカホウカ水力発電所のダム爆破について、ブルームバーグやロイターといった主要な国際報道機関はロシア側にも発言機会を与えることが義務付けられているとしつつ、他方で、欧州コミュニティは、同惨劇の責任はロシアにしかあり得ないと明確に表明してきたと発言した。

マーシカス大使がテレビ局「フリードム」へのインタビュー時に発言した

マーシカス氏は、「ノヴァ・カホウカダムの爆発と破壊の後に続いたその酷い悲劇は、実際には好例である。確かに、ジャーナリズムは形式上、対立側へも発言機会を与えることが義務付けられている。しかし、ご覧のとおり、(欧州連合(EU)の)ミシェル欧州理事会議長や、ボレル外務・安全保障政策上級代表のような幹部政治家は、それはロシアしかあり得ない、と完全に明確に発言したのだ」と指摘した。

同氏はまた、国際報道機関は当事者双方のコメント以外に専門家の意見も考慮していると補足した。同氏は、「複数の専門家にも質問しており、彼らがあらゆるロジックからして、それはロシアしかあり得ないと述べている。それは明白である。なぜなら、そのダムは違法なロシアの占領下にあるからだ。彼らはいずれにしてもそれの責任を負っているのである」と発言した。

さらに同氏は、インタビュー時、ウクライナ人にはカホウカ水力発電所ダムの破壊に一切の動機がなかったと発言した。

これに先立ち、6月6日、ウクライナ政権により、ロシア軍がカホウカ水力発電所のダムを破壊したことが報告されていた。

ゼレンシキー宇大統領は11日、ウクライナ南部の水没地域の住民救出作戦は続いているとし、すでに4000人を避難させられたと発言した。