ウクライナでの選挙は戒厳令解除後に行われるべき=ステファンチューク宇国会議長

ウクライナのステファンチューク最高会議(国会)議長は、ウクライナにおける選挙は、現在施行されている戒厳令が終了してから実施されねばならないと発言した。

ステファンチューク議長がウクラインシカ・プラウダ通信へのインタビュー時に発言した

ステファンチューク氏は、「私には、どうするか知らなければ、法の述べる通りに行動せよ、という原則がある。ウクライナ法は、戒厳令下ではどのような選挙も不可能だと定めている。それは論理的である」と発言した。

同氏はまた、ウクライナ政権は現在国外に滞在している約700万人の国民の投票を組織する方法を知らないし、さらにはロシア連邦が一時的に占領している地域のウクライナ国民のための投票を実現する方法もわからないと指摘した。そして同氏は、「私たちは、戒厳令下に然るべき代表制や投票率を確保する手段を知らないし、選挙施設が攻撃されるかどうかも知らないのだ。そのため、私は、ウクライナ法に書かれている、戒厳令下には選挙は実施できないというのは、非常に賢明な決定だと思っている」と発言した。

更に同氏は、戦時下に選挙を実施するというのは、ロシアが期待している「国家の分断」を引き起こしかねないとし、「そのため、私は、最も正しく、賢明な決定は、選挙を戒厳令終了後にすぐに開催するというものだと思っている」と発言した。

なお、ウクライナ憲法によれば、ウクライナの次期最高会議選挙は2023年10月、次期大統領選挙は2024年3月に行われることが定められているが、同時に、国内法は、戒厳令下での選挙の実施を禁じている。

ウクライナでは、ロシアの全面侵略の始まった2022年2月24日から戒厳令が施行されている。