米国務省、プリゴジン情勢につき「露政権への大規模な挑戦だった」

米国国務省のミラー報道官は26日、傭兵集団「ヴァグネル」のトップ、プリゴジン氏が主導した反乱を巡る情勢につき、プーチン露大統領が初めて深刻に向き合うことになった大規模な挑戦だったとの見方を示した。

ミラー氏は、「それは間違いなく、プーチン大統領のリーダーシップに大規模な挑戦が投げかけられたという何かしらの新しいものではある。イェフゲニー・プリゴジンがこの戦争の根拠に直接的に疑問を呈して、戦争は嘘にもとづき行われていると発言しているのは、新しいことだ」と指摘した。

同氏はまた、米国はそのことを以前から話していたが、今回のことが起きるまでは、ロシア首脳陣に近い人物から似たような発言を聞くことはなかったと述べた。

そして、同氏は、「それらは全て意味あるステップだ。私は、それがどのような影響をもたらしていくかは、今後まだ目にしていくことになると思っている」と発言した。

その他同氏は、現在の情勢は「ダイナミック」だと述べ、米政権もまた情勢に対応して、バイデン米大統領が同盟国・友好国首脳と対話を行い、ブリンケン米国務長官もG7加盟国やウクライナ、トルコ、ポーランドの外相と情勢につき協議をしたと伝えた。そして同氏は、「今日も私たちは同盟国・友好国との議論を続けている」と発言した。