ウクライナ等4か国、ウクライナ機撃墜で国際司法裁判所にイランを提訴

ウクライナ、カナダ、スウェーデン、英国の4か国は、2020年1月にイランがウクライナ国際航空PS752便を撃墜した事件につき、イランを国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。

5日、ウクライナ外務省がPS752便犠牲者支援調整国際グループの共同声明を公開した

声明には、「私たち、カナダ、スウェーデン、ウクライナ、英国を代表する閣僚は、ウクライナ国際航空のPS752便違法撃墜におけるイランの責任追及を確保すべく、私たちの共同努力における重要な一歩を行った。イランは、私たちの2022年12月28日に送付された本件解決のための仲裁裁判所設置の要求に答えていない。その結果、私たちは今週ハーグにて共同で国際司法裁判所に提訴し、これによりイランに対して、1971年付『民間航空の安全に対する不法な行為の防止に関する条約』への同国の違反に関連する訴訟を開始した」と書かれている。

閣僚たちは、今回のIJCへの共同提訴は、透明性、公正、PS752便犠牲者遺族全員への責任を達成することへの揺らがぬコミットメントを反映したものだと指摘した。

これに先立ち、2020年1月8日、イラン首都テヘラン近く上空にて、ウクライナ国際航空旅客機PS752が撃墜され、乗員・乗客計176名が死亡した。

イラン政権は、事件後数日にわたり、関与を否定していたが、その後、同機の防空ミサイルシステムでの誤射による撃墜を認めた。

2021年3月17日、ドミトロー・クレーバ外相は、イランが発表した報告書は事件の真の原因を隠蔽するものだと発言していた。

写真:AA