ウクライナNATO理事会、ロシアによる黒海穀物合意からの離脱を強く非難
26日に会合が開催されたウクライナNATO理事会は、ロシアによる黒海穀物合意からの離脱の決定を強く非難した。
NATOウェブサイトに会合結果が掲載された。
発表には、「同盟国とウクライナは、ロシアによる黒海穀物合意からの離脱の決定と世界中の何億人もの人々が依存しているウクライナの農産物輸出を止めようとする意図的な試みを強く非難した。また彼らは、ロシアの最近の、ルーマニア国境に非常に近いドナウ川の港町レニのウクライナの穀物貯蔵施設へのシニカルな無人機攻撃を含む、オデーサ、ミコライウ、その他の港町に対する最近のミサイル攻撃も非難した」と書かれている。
発表によれば、さらに、NATO加盟国は、黒海のブルガリアの排他的経済水域内に、ロシアが新たな警戒区域を設置したことが、新たなリスクと航行の自由に対する深刻な障害を生んでいると指摘した。
さらに、NATOは、海上哨戒機や無人機を用いて黒海地域において監視と偵察を強めていると伝えた。
その他、ゼレンシキー宇大統領は同日、ツイッター・アカウントにて、今回のウクライナNATO理事会の開催につき謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「ストルテンベルグNATO事務総長とジョアネ事務副総長に対して、ウクライナNATO理事会のこの重要な会合の開催につき感謝している。NATOにょる、ロシアの穀物合意からの離脱に対する明確かつ一義的な非難を歓迎する。ビルニュスにてNATOにより2週間前に設置されたばかりの同理事会は、すでに危機協議の効果的メカニズムとして自らを証明した」と書き込んだ。
また同氏は、ウクライナはグローバル食料安全保障における自らの義務を履行し続けることを明言した上で、本件に関する同盟国の支持を重視していると伝えた。
そして同氏は、「私たちはNATO加盟への道において、NATOと一体であり続けている」と書き込んだ。