ゼレンシキー宇大統領、「ウクライナ国家性の日」に演説 「ロシアが今後侵略を望まなくなることは信じられない」
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ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナにとって今日の勝利は、未来の世代への道を定めることであるとともに、1000年前に固められた価値を確認することでもあると発言した。
ゼレンシキー大統領が28日の「ウクライナ国家性の日」に際して演説を行った。
ゼレンシキー氏は、「私たちは今勝たねばならない。それは、未来の世代への国家の道を定めることであり、当時、1000年前には固められていた価値の方向性を確認することでもある。それは、自らの国家の歴史を持つ権利を得ることを目的とした、世界との一体化の選択であり、世界の歴史の参加者になることの選択であった」と発言した。
同氏はまた、たとえウクライナが自国領からロシア占領者を追い出したあとであっても、ロシアが今後侵略を望まなくなるということは信じられないと述べた。同時に同氏は、ウクライナが勝利することで、敵のあらゆる再来の試みが今後は病んだ想像の域を超えないようせねばならないとも発言した。
さらに同氏は、たとえ人々の目に疲れが見えようとも、ウクライナとウクライナ人を倒すことはできないとし、疲れがウクライナの人々を支配することはなく、疲れは勝利への動きを加速させる燃料にのみなるものだと強調した。
加えて同氏は、ルーシ=ウクライナがかつて同国があった欧州の地域に文明的色をもたらしていたとしつつ、ロシアがその後選んだ色はそこにはなかったと述べた。そして、「ロシアはここではよそ者であり、ここにロシア痕跡が残ることはない」と発言し、価値観は常に勝利するのであり、つまりウクライナは勝利すると強調した。
なお、ゼレンシキー大統領は、2021年に7月28日のキーウ・ルーシのキリスト教受容の日を毎年「ウクライナ国家性の日」とすることを定めていた。