駐中ウクライナ大使の課題は、中国にロシアへの武器供給をさせないこと=クレーバ宇外相
ウクライナのクレーバ外相は3日、新たに任命されたパウロ・リャビキン駐中ウクライナ大使の課題の1つは中国の武器がロシアへ送られないようにすることだと発言した。
クレーバ外相がウクルインフォルムの記者へとコメントした。
クレーバ氏は、「パウロ・リャビキンの課題の1つは、『中国のハイマース』がウクライナに送られるようにすることではなく、『中国のハイマース』がロシアへと向かわないようにすることにある」と発言した。
また同氏は、中国はウクライナとの間に自分の戦略を持っており、ウクライナを独立し、経済的に魅力のある国として見ていると説明した。同氏は、他方でロシアの視点では、独立した、経済的に魅力のあるウクライナは存在しないものだとも補足した。
その他同氏は、「私たち(編集注:ウクライナと中国)の間には様々な要素の評価において見解相違がある。それは外交の問題だ。しかし、根本的には、相互関係の見方や領土一体性原則が私たちをまとめている」と発言した。その上で同氏は、リャビキン大使の課題は、「中国政権との橋を築くこと」だと指摘した。
同氏は、「昨年2月24日と今年の2月24日の間の戦争1年、私たちと中国の繋がりは2つの橋の上で維持されてきた。それは、中国外相との対話と(ゼレンシキー)大統領と習国家主席との対話である。その後、さらに橋が1つできた。特別代表が訪れたのだ。つまり、リャビキンの課題は、私たちと中国の間に何千もの対話の橋を作ることにある」と発言した。
これに先立ち、4月26日、ゼレンシキー大統領は、パウロ・リャビキン前戦略産業問題相(2021〜2023年)を駐中ウクライナ大使に任命していた。