ウクライナで選挙実施の議論は一切ない=政権関係者

ウクライナのヴェニスラウシキー最高会議(国会)内大統領代表は7日、ウクライナで戒厳令下において選挙を実施することに関する議論は現在一切行われていないと発言した。

ヴェニスラウシキー大統領代表がウクルインフォルムにコメントした。

ヴェニスラウシキー氏は、「議論は一切行われていないし、誰かが選挙実施の可能性を議論しているという情報も一切ない」と発言した。

同氏はまた、最高会議議員の間でも政権関係者の間でも、戒厳令下において選挙実施の可能性を議論したという話は聞いたことがないとし、「そのため最高会議は中央選挙管理委員会と一切協議をしておらず、どのような決定も採択しておらず、本件を議論もしていない」と強調した。

同氏は、自身の主観的な理解として、ウクライナ憲法は戒厳令下の選挙の実施を間接的に認めていないが、同時に直接的な禁止項目もないと指摘した。その際同氏は、「選挙に関する憲法第83条につき、法律専門家が異なる理解、見方をしていることから、法的空間で議論が生じているのだが、そのための根拠は、政治的現実の観点から、現時点では全く存在しない」と発言した。

また、ステファンチューク最高会議議長が、戦時下の選挙実施の可能性に関する記者の質問に対して、憲法は戦時下でも選挙実施を禁止はしていないと答えたことに関して、ヴェニスラウシキー氏は、その発言を除き、他のいかなる政治的レベルでも選挙実施問題は議論されていないとコメントした。同氏は、「彼(ステファンチューク議長)は自らの理解から選挙は可能だと発言したが、私は不可能だと思っている。しかし、それは議論に過ぎない」と発言した。