ロシアは占領地でウクライナ人のアイデンティティを侵食しようとしている=英国防省
英国防省は、ロシアが占領するウクライナ領にてウクライナ国民のアイデンティティを侵食しようとしていると指摘した。
18日、英国防省が情報機関の報告書をソーシャルメディア「X」アカウントに掲載した。
報告書には、「ロシアの目的は、ウクライナの国民アイデンティティを侵食することを目的に、占領地域に親クレムリン的な情報空間を作り出すことにある」と書かれている。
同省は、具体例として、8月15日にロシアのセルゲン・キリエンコ大統領府第一副長官がロシア占領下ウクライナ東部ドネツィクを訪れ、学校を訪問して、ロシアの教育システムへの統合状況を確認したことを伝えた。
さらに、ウクライナ南部ザポリッジャ州の占領地域では、占領行政当局がロシアから教育機関認定の新しい基準の導入に関する指示を受けたという。
また、ロシアから来た記者も、ウクライナの被占領地のメディアで雇用されていると書かれている。
さらに、2023年9月1日から、ウクライナの被占領地行きとロシア連邦の学校では、ロシア史の新しい教科書が使われることになる。その教科書では、ロシアのいわゆる「特別軍事作戦」が賞賛され、ウクライナが「超テロ国家」として記述されているという。