独外相、ウクライナ訪問を開始

ドイツのベーアボック外相は11日朝、ウクライナ首都キーウへの訪問を開始した。

独DWが報じた

ベーアボック氏は、キーウへの到着後、「ウクライナはまた、甚大な勇敢さと決断力で私たちの皆の自由も守っている。ウクライナが私たちのために立っているのと同様に、ウクライナは私たちを頼ることができる」と発言した。

同氏はまた、現在欧州連合(EU)にて、ウクライナのEU加盟に関する交渉開始の決定の準備が行われているとし、「(編集注:ウクライナの)司法改革とマスメディアに関する法律の結果は、すでに見えている。今後さらに、反オリガルヒ法の履行と汚職対策がある」と指摘した。

同氏はまた、ウクライナでは冬に向けた準備が進んでいるとし、そのためドイツはウクライナと欧州のエネルギーネットワークをさらに緊密に結びつけたいと考えていると伝えた。同氏は、「季節を問わず、私たちは、ロシアの侵略からの防衛においてウクライナを支えることを止めない。経済的にも、軍事的にも、人道的にもだ」と発言した。

さらに同氏は、「プーチンの凄惨なテロは、ウクライナの日常生活や民間施設への意図的攻撃という形で現れている」とし、「プーチンは人々を破壊し、幻滅させ、彼らの士気を下げたがっている。そのためであれば、彼は何の前でも止まらない。学校の前であろうと、市場の前であろうと、穀物庫の前であろうと、鉄道駅の前であろうとだ」と強調した。

加えて同氏は、ロシアが占領しているウクライナ領からウクライナ児童を強制的に連れ去っていることを喚起し、「私たちは、さらわれた子供たちを帰還させるために活動している機関、ウクライナ政権、NGOを支持している。その犯罪を明らかにするためにもだ。国際刑事裁判所(ICC)での起訴もまた、この事件に対する重要な貢献である」と発言した。

なお、ベーアボック独外相のウクライナ訪問は、ロシアの全面侵略開始から今回で4回目となる。

写真:dpa