欧州理事会、ウクライナとモルドバのEU加盟交渉開始を決定

欧州連合(EU)加盟国の首脳は14日、ウクライナとモルドバのEU加盟交渉を開始することを決定した。

ミシェル欧州理事会議長がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した

ミシェル議長は、「欧州理事会はウクライナとモルドバと加盟交渉を開始することを決定した。欧州理事会は、ジョージアに加盟候補国地位を付与した。また、EUは、ボスニアへルツェゴビナとの交渉を、加盟基準に必要な水準に達した時点で開始することにしており、そのような決定を視野に入れた上で、欧州委員会に3月までに報告するよう求めている」と書き込んだ。

ゼレンシキー宇大統領は、15日未明の動画メッセージで、今回の決定を支持した全ての人に謝意を表明した。

ゼレンシキー氏は、「ウクライナは常に自分を守っている。そして、必要なものを達成している。たとえ誰かが疑っている時でも、私たちは諦めず、説得し、闘っている。戦え、さすれば勝たん(編集注:国民的詩人タラス・シェウチェンコの詩の一節)」と発言した。

同氏はまた、欧州理事会の決定は、ウクライナにとっての欧州全体にとっても非常に強力な結果だと強調した。そして、「ウクライナのEU完全加盟へのさらに一歩である。私は、支持した人、私たちが合意したことを履行した人皆に感謝している。ウクライナにいる皆に、私たちのウクライナチームに、必要なこと全てを行った人たちに感謝している。欧州委員会の勧告を私たちは履行した。私たちは疑念を取り去ったのだ」と発言した。

ゼレンシキー氏はさらに、テレグラム・チャンネルにて、同じくEU加盟交渉開始が決定されたモルドバのサンドゥ大統領とも話したと報告した

同氏は、「サンドゥ氏と話した。互いに欧州委員会の今日の決定につき祝福した。これは、私たちの共通の勝利だ! EUへと一緒に向かおう!」と書き込んだ。