中国外務省、「ウクライナ危機」には勝者も敗者もあってはならないと主張
中国の汪外務報道官は3日、ロシア・ウクライナ戦争には勝者も敗者もあってはならないとし、また中国がロシアとの「通常の」関係を維持していることを批判しないよう呼びかけた。
汪報道官が記者会見時に中米首脳電話会談にコメントする形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
汪氏は、中国の「ウクライナ危機」(編集注:今次戦争の中国政府による呼称)に関する立場は一貫しており、明確で透明だとしつつ、「危機」がさらに激化するリスクが存在するので、戦争ではなく協議を通じた沈静化と紛争の停止のための努力を行うべきだと主張した。
また同氏は、「政治的解決には勝者も敗者もなく、代わりに平和があるべきだ。中国は、この目的の達成のために建設的な役割を果たし続ける」と発言した。
その他同氏は、中国は紛争を生み出しておらず、それに参加もしておらず、どちらの側にも武器も軍事装備品も一度も供与したことはないと主張した。
そして同氏は、「私たちは、紛争からの利益を求めていないし、今後も模索しないのであり、他の国は、中国とロシアの通常の関係を批判したり、攻撃したりすべきではなく、中国と中国企業の合法的権利を損なわせるべきではない」と訴えた。
写真:ゲッティ