ゼレンシキー氏の大統領としての正当性に疑問は生じていない=ベーアボック独外相

ドイツのベーアボック外相は21日、ドイツ政府の間にゼレンシキー氏のウクライナ大統領としての正当性に疑問は一切生じていないと発言した。

キーウを訪れたベーアボック外相がクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ベーアボック氏は、「ゼレンシキー氏が合法で正当な大統領であることは、全くもって自明なことである」と発言した。

また同氏は、ドイツはウクライナの現在の課題の履行と改革と復興の実現にてゼレンシキー氏と協力を続けていくと発言した。

加えて同氏は、ウクライナ人は平和の中で暮らしたがっているし、自由で占領されていない国で自由に選挙をしたいと思っているが、それを邪魔している唯一の人物は、残虐で違法な戦争を行っているウラジーミル・プーチン氏だと述べ、よって現時点でウクライナで選挙を行うことはできないと伝えた。

さらに同氏は、多くの欧州の国々の憲法にも、戦時下では自由な選挙は実施できないと記述されているとし、ドイツ基本法にも選挙は戦闘行為が終結してから6か月後に実施されると規定されていると説明した。

その上で同氏は、現在5月21日に後にゼレンシキー氏が「正当」ではなくなるとする主張をしているのは、とりわけ現在の戦争を始め、卑劣なゲームを行い、嘘のナラティブを世界に広めている者たちだと強調した。

なお、ベーアボック独外相は21日朝からキーウを訪問している。ベーアボック氏のウクライナ訪問は2022年の全面侵攻以降、今回で7回目。