ウクライナ、モーリタニアに大使館開設
ウクライナ大使館がアフリカ北西のモーリタニア・イスラム共和国での活動を正式に開始した。
24日、ウクライナ外務省広報室が公表した。
大使館の開設は、スブフ・ウクライナ中東・アフリカ問題特別代表、モーリにタニア外務省代表、報道関係者、ビジネス関係者などの出席を得て実施されたという。
外務省発表によれば、スブフ特別代表が開設式典での演説の際に、ウクライナ大使館のモーリタニア首都ヌアクショットでの活動開始は、ウクライナがサハラ地域の重要なパートナー国であるモーリタニアとの協力を活性化するという決意を示すものだと発言した。スブフ氏は、式典参加者に、長引くロシアの侵略と、ウクライナの市民や軍の自衛努力について報告した。
その他、スブフ特別代表は、メルズーグ・モーリタニア外相と会談したという。
発表によれば、双方はウクライナとモーリタニアの政治対話の発展や、貿易・経済、エネルギー、農業、鉱業、情報・IT技術、文化、教育の分野における今後の二国間協力の活性化と発展について協議した。
協議の議題の1つは、6月15、16日にスイスで開催される「平和サミット」への、今年2月からアフリカ連合の議長国を務めるモーリタニアの大統領レベルでの出席の重要性だったという。
スブフ氏は、クレーバ宇外相からのウクライナ公式訪問へ向けた招待を含むメッセージを伝えた。
なお、ウクライナは今年アフリカで複数大使館の開設を行っており、これまでに4月10日にコンゴ民主共和国、4月12日にコートジボワール、4月15日にモザンビーク、4月17日にボツワナ、4月19日にルアンダでウクライナ大使館が開設されている。
ゼレンシキー宇大統領は、2022年12月23日に、ウクライナはアフリカの10か国に新たに大使館を開設し、またアフリカ大陸における複数有望国の首都に「ウクライナ・アフリカ」貿易代表部を設置する計画を発表していた。
写真:外務省