「『平和サミット』コミュニケへの不参加は将来の和平プロセスへの不参加を意味しない」=ウクライナ大統領府

ウクライナのベウズ大統領府長官顧問は17日、イラクとヨルダンによる「平和サミット」コミュニケからの署名撤回に関する情報は確認中だとし、なぜなら会議の最中には両国は署名国として示されていたからだと発言した。

ベウズ大統領府長官顧問がラジオ・スヴォボーダの番組出演時に発言した

同氏は、ウクライナ側は署名リストの確認のためにスイスと連絡すると述べ、「私たちは今日、ベルンの同僚と連絡し、もう一度(編集注:コミュニケに)参加した国の全リストについて話す。私は、コミュニケ参加に関する結果発表際にその場にいたし、それらの国は本会議が行われた会場内の最終一覧表の中に記されていた。そのため、私たちは、どの国が撤回/合流したかということにつき、どのような結論も急がない。コミュニケは、どのような国の合流にもオープンであり続けているし、私たちは、その参加者の数が増えていくことを期待している」と発言した。

また同氏は、「平和サミット」の参加国の中には、ウクライナと主催国スイスに対して、内容とは無関係に、そもそもどんな文書にも加わる用意がないと伝えていた国があったと明かした。

その際同氏は、「おそらくそれは、それらの国の国内のある種の政治的プロセスの特殊性に関係しているのだろう。いくつかの国は、直接圧力を受けていたし、それは、サミット出席に関しても、何らかの最終文書への合流に関しても(ゼレンシキー)大統領が繰り返し話してきた。私は、出席はしたがコミュニケには参加しなかったいくつかの国について、彼らは後から合流すると確信している。参加していなかった国すら合流する可能性がある。当然、私たちにとっては、今回コミュニケに加わらなかったG20の国々が、和平プロセスには加わることが重要となる。彼らが今日コミュニケに加わらなかったことは、彼らが将来の和平プロセスの参加者にならない、ということは意味しないのだ」と発言した。