「ウクライナはこの戦争に勝たねばならない」=ドイツ上院議長、キーウ訪問開始

ドイツのシェヴェージヒ連邦参議院(上院)議長は24日、ウクライナ首都キーウに到着した。

独DWが報じた

シェヴェージヒ議長は、今回の訪問は「全16州のウクライナとの連帯の印」だと述べた。独上院議長のウクライナ訪問はロシアの全面侵攻開始以降初めてとなる。

またシェヴェージヒ氏は、「ウクライナはこの戦争に勝たねばならない。ロシアがこの侵略によって自国の利益を得ることを許してはならない」と強調した。

さらに同氏は、今回の訪問で特にドイツ東部で聞かれる、ウクライナへのさらなる支援を否定する声に対抗すると発言した。同氏は、自身の上院議長職における課題は、とりわけそのような感情から政府の路線を守ることだと指摘した。

キーウへ向かう電車の中での記者とのやりとりの際に、シェヴェージヒ氏は、ドイツはロシアの軍事侵略に苦しむウクライナ人と連帯しているとし、ウクライナへの人道、財政、軍事の支援継続、新しい兵器の供給が不可欠だと指摘した。その際同氏は、「ウクライナは、システム『パトリオット』の助けを含め、自らを守れるようにならねばならない」と発言した。

なお、シェヴェージヒ氏は、2023年11月1日から12か月間の人気で連邦参議院議長に就いている。同職は、ドイツにおいて、大統領、連邦議会議長、首相に次いで4番目に重要な公職。

社民党所属の同氏は、ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の建設にコミットしていたことから、ロシアの対ウクライナ全面侵略を背景に、ウクライナはをはじめ、広く批判を浴びることになった。

全面侵攻が始まると、同氏は、同プロジェクトから距離を取り、それを過ちだったと呼んだ。そして同氏は、2022年は自身にとっても転機だったと述べている。