中国と台湾のロシア軍による対ウクライナ大規模ミサイル攻撃への反応

中国の林剣外務報道官は9日、ロシア軍によるキーウの小児病院「オフマトディト」へのミサイル攻撃に関して、「紛争当事者双方」が抑制を示し、エスカレーションを引き起こしかねない行動を回避するよう呼びかけた。

林剣報道官が記者会見時、ウクルインフォルムの特派員からの7月8日の大規模ミサイル攻撃に対する中国の反応についての質問に答える形で発言した。

林氏は、「中国のウクライナ問題の立場は、一貫しており明確である。全ての当事者は、責任を持って情勢沈静化を促し、即時停戦と危機の政治的解決のための条件を創出すべきである」と発言した。

記者からの、中国は攻撃を非難したり、遺族に哀悼を表明したりする可能性があるかとの問いには、林氏は一切答えなかった。

他方で、林氏は、中国による、情勢沈静化のための3原則(戦場の不拡大、紛争の非激化、全ての当事者による相互の大規模砲撃の抑制)遵守の重要性を改めて繰り返した。

同氏は、「全ての当事者は、平穏と抑制を示し、情勢のエスカレーションを引き起こしかねない行動を回避すべきである」と発言した。

一方、台湾総統府は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、8日の「オフマトディト」へのロシア軍のミサイル攻撃を非難するメッセージを発出した

台湾総統府は、「私たちは、ロシアによる小児病院『オフマトディト』への残虐な攻撃を断固として非難する。その攻撃は、人類と人間の尊厳にとっての権威主義的拡大主義の脅威を強調するものである」と伝えた。

また投稿には、台湾は過去に「オフマトディト」に寄付をしており、ウクライナ支援を今後も続けると書かれている。