米国務省、露クルスク州でのウクライナ軍の行動にコメント

米国のミラー国務省報道官は7日、ロシア領クルスク州情勢にコメントした際に、ウクライナは軍事行動に関して自分で決定を下していると発言した。

ミラー報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ミラー氏は、ウクライナのクルスク州での行動は米国による米国がウクライナに提供している武器の使用に関する制限に反していないと強調した。

また同氏は、ウクライナは米国に対して「自らの戦術について事前に報告はしていなかったが、それはおかしなことではない」と指摘し、「これは彼らが遂行している戦争である」とした上で、米国はウクライナに必要な手段と協議を提供していると補足した。

その他同氏は、「毎日の攻撃に関しては、私たちは彼らと時々対話をするし、時々は行わない」とし、ウクライナは関連の決定を自分で下していると強調した。

加えて同氏は、ロシア首脳陣の関連の発言にコメントする際に、「私はロシア政権からの発表を見てきた。2014年からロシアがウクライナの領土一体性と主権を侵害していることを考慮すると、彼らがそれを挑発と呼ぶのはいささか過大である」と指摘した。

これに先立ち、6日、ロシア発のテレグラム・チャンネルは、ロシア領内の国境周辺であたかも戦闘が起きているとし、ウクライナ軍がクルスク州に「侵入した」と主張していた。

ウクライナ政権は本件に関して公式な発表を出していない。

米国の戦争研究所(ISW)は、ロシア側から出ているクルスク州での国境突破の試みに関する公開情報を分析した上で、地方自治体と露国防省と露連邦保安庁(FSB)の出している情報が食い違っていると指摘している

欧州連合(EU)のスタノ報道官は7日、クルスク情勢につき、国際法に従えば、ウクライナには侵略国の領土を攻撃することを含む合法的な自衛権があると発言している