ゼレンシキー宇大統領、ロシア領クルスク州の情勢につき閣僚と会合

動画

ウクライナのゼレンシキー大統領は14日、ウクライナ軍が進攻作戦を実施しているロシア領クルスク州の情勢に関して閣僚との会合を開催した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで伝えた

ゼレンシキー氏は、「クルスク州情勢に関する会議。重要な問題について協議した。安全、人道支援、必要に応じた軍政部の創設」と報告した。

また同氏は、ウクライナは自らと国境隣接自治体の自国民の命を守っており、ロシア領内で積極的な行動をとっていると指摘した。

同時に同氏は、「私たちの戦力は国際条約と国際人道法の要件を厳格に遵守している」と強調した。

同会議に出席したクリメンコ内務相は、テレグラム・チャンネルにて、クルスク州緩衝地帯を創出することで、敵からの日々の砲撃からウクライナの国境隣接自治体を守ることができると伝えた

クリメンコ氏は、この夏だけで、ロシア軍は宇スーミ州に対して2000回以上の攻撃を行ったとし、その際ミサイル、榴弾砲、誘導航空爆弾、攻撃型無人機、迫撃砲が用いられたと伝えた。

そして同氏は、「恒常的なロシアのテロにより、スーミ州の15の領域共同体の183の自治体の住民が緊急避難の対象となっている」と伝えた。

これまでに同地域から2万人以上が避難しており、その内約2500人は児童だという。

その上でクリメンコ氏は、「クルスク州での緩衝地帯創出は、毎日の敵の砲撃から私たちの国境隣接自治体を守ることを目的にした措置だ」と協調した。

その他同氏は、ロシアは、防衛作戦遂行圏の自治体の住民に必要なものを与えずに放置したと指摘し、「現在、軍人が内務省に、地元住民に飲用水、食料、医薬品、衛生用品のニーズに関する情報を提供している。私たちが他の関連当局と連携して速やかに人道支援を組織できるようにだ」と伝えた。その際同士は、ウクライナの全ての人道イニシアティブは、国際法の規範を完全に遵守した上で行われていると補足した。

※変更(8月16日9:03):憲兵組織→軍政部