シビハ宇新外相、上川日本外相と電話会談実施 ICCの重要性確認

ウクライナのシビハ新外相は10日、日本の上川外相と電話会談を行い、日本のこれまでの支援につき謝意を伝えるとともに、ロシアの犯罪責任を確実なものとする上での国際刑事裁判所(ICC)の重要性を確認した。

シビハ外相がソーシャルメディア「X」アカウントにて報告した

シビハ氏は、「日本のカウンターパートである上川陽子外相と話し、日本に対してウクライナと一緒にいてくれていることにつき謝意を伝えられたことを嬉しく思う。私たちは、私たちのエネルギー強靭性の強化をはじめ、支援に頼っている。私たちは、ウクライナの復興における日本政府と民間セクターの役割に感謝している」と伝えた。

また同氏は、両者はロシアの犯罪の包括的責任を確実なものとする上での国際刑事裁判所(ICC)の重要性を指摘したと伝えた。

さらに同氏は、「私たちは、ローマ規程の全ての署名国がICCの実効性に疑問を投げかけたり、その権威を弱めたりしかねない行動を避けなければならないことに同意した」と報告した。

日本の外務省も公式ウェブサイトで、同電話会談につき公表した

発表によれば、上川外相は、シビハ氏に対して、「現在もウクライナが激しい攻撃にさらされていることに心を痛めている、日本として厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していく」と発言した。

また上川氏は、ウクライナの喫緊のニーズを踏まえ、力強い支援を継続していく、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和実現に向けて今後のプロセスにも積極的に関与していくと伝えた。

シビハ氏からは、日本のこれまでのウクライナへの支援に対し改めて深い謝意が示されるとともに、同国を巡る情勢の現状に関する説明があったという。

両外相は、引き続き緊密に連携していくことで一致したと書かれている。

電話会談は、約30分間行われたという。

これに先立ち、ウクライナ最高会議(国会)は5日、アンドリー・シビハ現外務第一次官を新しい外相に任命していた

また、ウクライナのティーヒー外務報道官は2日、「モンゴル政府がICCの強制力ある逮捕状を執行しなかったことは、ICCと国際刑事司法システムへの深刻な打撃である」と発言していた

写真:シビハ外相(フェイスブック)