イランによるロシアへのミサイル供与 ウクライナ外務省、対応を検討
ウクライナのティーヒー外務報道官は10日、ウクライナ外務省はイランによるロシアへの弾道ミサイル供与への対応として、外交関係断絶を含むあらゆるオプションを検討していると発言した。
ティーヒー外務報道官が記者会見時、イランとの外交関係の断絶によるあり得る破滅的な結果について警告することが想定されているかとの記者からの質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ティーヒー氏は、「私は、『破滅的な結果』が何を意味しているかについて今細かく話すつもりはない。外交的立場を弱めないためだ。しかし、あなたが述べたようなものを含む、あらゆるオプションがテーブルの上にあるとは言うことができる」と発言した。
同氏はまた、弾道ミサイルの提供が生じ、それが使用されたことが確認されるのであれば、「それは、関連して、次の結果を生じさせることになる」と発言した。
さらに同氏は、本件はウクライナの安全に関する話だけでなく、ウクライナ・イラン関係やロシア・イラン関係に関わる話だとし、「実際のところ、そのイランの行動の文脈ははるかに広く、イランとロシアの間の軍事技術連携の深化は、欧州地域と中東地域全体への直接的安全保障上脅威を生み出すものである。(中略)そのため、私たちは、当然ながら、私たちのパートナー、国際社会に対して、国際平和・安全を維持し、その協力が欧州と中東にもたらすそれら脅威を無効化すべく、イラン政権とロシア政権への圧力を強化するよう呼びかける」と発言した。
その他同氏は、ウクライナは情勢の展開を非常に注意深く追っているとし、「この方面での外務省のさらなる行動を見ることになろう」と補足した。
これに先立ち、10日、米国は、公式にイランがロシアに弾道ミサイルを提供したとの情報を認めていた。
関連して、米国は同日、イランとロシアに対する新たな制裁を発表している。