被占領地抜きでのウクライナのNATO加盟は議論されていない=宇副首相

ウクライナのステファニシナ欧州・欧州大西洋統合担当副首相兼司法相は19日、ウクライナは必ず1991年国境でNATOに招待されることになるとし、現在占領されている領土抜きでのNATO加盟は議論されていないと発言した。

ステファニシナ副首相兼司法相がテレビ番組出演時に発言した。

ステファニシナ氏は、ウクライナが占領されていない領土だけでNATOに加盟することが提案されたとする話を否定した上で、ウクライナにとってそのようなものは議論対象にならないと強調した。

その際同氏は、「そのような話は行われていない。(中略)ウクライナは、独立した主権国家として1991年国境でNATOに必ず招待される。それは議論されていないし、議論対象にならない」と発言した。

また同氏は、ウクライナのNATO加盟は終戦後にはじめて可能になるものだとしつつ、NATO加盟招待があったら、その後プロセスにおける状況は変わり得ると述べた。その際同氏は、NATO招待後は加盟プロトコルが作成されるとし、そこには期間と加盟に必要な改革が記載されると伝え、「それはもう技術的なこと、技術的な相互運用性の問題であり、怖くない改革の話となる」と発言した。

さらに同氏は、NATO加盟招待は「政治的な宣言ではなく、法的な決定」だと指摘した。