ウクライナ議会、コースチン宇検事総長を解任
ウクライナ最高会議(国会)は29日、検察機構内の大型汚職事件の発覚後に辞意を表明していたアンドリー・コースチン検事総長を解任した。
ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルで報告した。
ジェレズニャク氏は、最高会議議員255名がコースチン氏の解任を支持したと伝えた(過半数は225)。
なお、コースチン氏は最高会議により2022年7月26日に検事総長に任命されていた人物。
同氏は、それ以前は与党「人民奉仕者党」会派の議員を務め、また司法行政委員会の委員長だった。1973年、オデーサ生まれ。オデーサ国立大学で法学部を卒業し、国会議員になる前は、その後、弁護士として働いていた。
また、ウクライナ、ロシア、欧州安全保障協力機構(OSCE)からなる「三者コンタクト・グループ(TCG)」にて、ウクライナ代表団の一員として参加し、政治作業部会で活動していた。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、多数の政権高官に偽の障害者証明を発給していたことが発覚した「医療社会専門委員会」につき、同システムは解体せねばならないとし、また個人の責任、人事決定が下されねばならないと発表していた。
同日、コースチン検事総長は、テレグラム・チャンネルにて、辞意を表明していた。
写真:ジェレズニャク議員(テレグラム)