プーチンは平和を望んでおらず、和平協議の準備はない=マクロン仏大統領

フランスのマクロン大統領は、ロシアのプーチン氏はウクライナにおける平和を望んでおらず、和平協議を行う準備はないとの見方を示した。またマクロン氏は、プーチン氏と対話する可能性は排除しないものの、対話を行うのは適切な文脈が生じた時のみだと発言した。

マクロン大統領がアルゼンチン訪問中にロシアによるウクライナへの大規模ミサイル攻撃にコメントする形で発言した。BFMTVが報じた

マクロン氏は、「私は、過去数週間見てきたように、プーチン大統領の意向がそれら戦闘行為の激化であることは明らかだと思う」と発言した。

また同氏は、ロシアに戦闘行為を止めさせ、「国際法を尊重する条件で」和平協議を行わせることが「私たちの共通の義務」だと指摘した。

同時に同氏は、「彼が何を話していようが、彼は(ウクライナにおける)平和を望んでおらず、和平を協議する準備もない」と発言した。

そして同氏は、自身がプーチン氏と再び対話する可能性は排除しないとしつつ、しかしそれはそれを行う「文脈が適切な時」のみだと発言した。

そして同氏は、「私たちは、ウクライナの人々への私たちのコミットメントを維持せねばならない」と強調した。

これに先立ち、ドイツのショルツ首相は15日、ロシアの首脳プーチン氏と電話会談を行い、ロシアの侵略戦争を非難した上で、戦争の終結と軍の撤退を要請し、さらにウクライナとの協議実施の準備を示すよう呼びかけていた。

ウクライナのゼレンシキー大統領は同日、同電話会談を批判し、「ミンスク3」は生じない、ウクライナには真の平和が必要だと発言していた

写真:ゲッティ