ロシア、エルドアン土大統領の「和平計画」にコメント
ロシア首脳の報道官を務めるペスコフ氏は18日、トルコのエルドアン大統領が提示を予定しているロシア・ウクライナ戦争の停止などを想定した「和平計画」に関する報道にコメントした。
ヴァジヌィエ・イストリーが報じた。
ペスコフ氏は、和平協議の開始条件としてのウクライナにおける前線の凍結は受け入れられないものだと発言した。その際同氏は、「衝突ラインの凍結という案は、ロシア側にとってはそもそも受け入れられないものである」と発言した。
同氏はまた、ロシアはプーチン氏が以前提示した(協議開始のための)条件を守ることを主張していくとし、その条件とは、ロシアがすでに部分的に占領しているウクライナ4州の全域からウクライナ軍が撤退し、さらにウクライナがNATO加盟を断念することだと喚起した。
これに先立ち、ブルームバーグは、トルコのエルドアン大統領は、ロシア・ウクライナ戦争を停止する独自「和平計画」を策定しており、近々同計画を提示する予定であると報じていた。
同案は、ウクライナのNATO加盟問題の協議を少なくとも10年間延期すること、ロシアが2014年にウクライナ領土の占領を開始したドンバス地方東部に非軍事地域を創設し、そこに追加的保証として「国際部隊」を派遣すること、またウクライナに対して「NATO非加盟への同意に対する補償」として武器の供与が保証される内容だという。
エルドアン氏はその紛争凍結の提案を18日にリオデジャネイロでのG20首脳会合の際に提示するつもりだという。