ウクライナの選挙は戒厳令解除後すぐに行われるだろう=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、同国における選挙は戒厳令が解除され次第、法に従ってすぐに実施されるだろうと発言した。

ウクライナのゼレンシキー大統領が米国のレックス・フリードマンとのインタビューの際に発言した

ゼレンシキー氏は、戦争が終わっていない以上、ウクライナで選挙を実施することはできないし、あるいは法を改正しなければいけないと説明した。

その際同氏は、「私は、戒厳令が終わり次第すぐに選挙が、法律に従って、行われると思っている。あるいは、議員たちが集まって、法を改正しなければならないが、それを行うのは非常に難しい。なぜなら、社会が反対しているからだ」と発言した。

また同氏は、選挙は信頼できるものでなければならないとし、そのためには国外に避難した数百万人のウクライナ国民の投票のための然るべき条件を創出せねばならないし、さらに数百万人は被占領地に滞在しているとし、「それは複雑な問題だ」と指摘した。加えて同氏は、100万人の軍人抜きで選挙を行うことも不正義だと強調した。

フリードマン氏から、ゼレンシキー氏は大統領選再選に向けて出馬するかと質問されると、ゼレンシキー氏は、「私は本当に(まだ)わからないのだ。わからない。それは非常に複雑な問題だ。それは、この戦争がどのように終結するかにかかっている。全ては、人々が何を求めるかにかかっている」と発言した。また同氏は、自分の家族にも左右されることでもあると指摘した。

そして同氏は、「私たちには、そのことについて家族と話す時間がなかった。当然、機会もなかった。なぜなら、私たちは今、そのことについて考えていないからだ」と伝えた。

その他同氏は、選挙の話題は「いくつかの政治家、野党代表者」が提起しているとしつつ、「しかしながら、私たちは家族の間で、そのことについて真剣には考えてはいない。戦争なのだ。その後何が起こるかについて考えることがどうしてできようか?」と指摘した。

その際同氏は、政治家たちは現在「選挙キャンペーンを始めるべきでない」とし、なぜなら戦時下の選挙実施は「私たちの民の間で分断を引き起こしかねない」からだと説明した。

その他同氏は、現在自身は戦争に集中しているとし、「最も困難なディベートは、協議テーブル(編集注:和平協議の際の意)で行われるだろう」と強調した。

写真:大統領府