裁判所、殺人容疑のステルネンコ氏に自宅拘禁の予防措置判決 活動家ら抗議

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キーウ(キエフ)市シェウチェンキウシキー地区裁判所は15日、殺人容疑のかかっている著名活動家のセルヒー・ステルネンコ氏に対して、未決囚予防措置として自宅拘禁を言い渡した。

ブヒリ予審判事が判決を読み上げた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

なお、同日の裁判では、ウリャーナ・スプルン元保健相や、ロシア連邦に拘束されていた元政治囚のヴォロディーミル・バールフ氏、ヴォロディーミル・ジェムチュコウ氏、複数最高会議議員らがステルネンコ氏の保証人になる準備があると述べていた。

ステルネンコ氏は、今回の予防措置判決につき控訴すると発言した。同氏の弁護士は、裁判にて検察が自宅拘禁につき、ステルネンコ氏が現在滞在している住所とは異なる住所を指定したと述べ、裁判所はステルネンコ氏がどこに滞在すべきなのかを説明しなければならないと指摘した。

同氏と活動家たちは、裁判所を出た後、ヴェネジクトヴァ検事総長とゼレンシキー大統領のそれぞれの自宅前で、花火に火をつけるなどして抗議を行なった。

ベネジクトヴァ検事総長自宅前での抗議 写真:アナトリー・シリク/ウクルインフォルム

ゼレンシキー大統領自宅前での抗議 写真:アナトリー・シリク/ウクルインフォルム

これに先立ち、11日、保安庁(SBU)は、活動家として知られるセルヒー・ステルネンコ氏に意図的殺人罪等の容疑を伝達していた

2018年5月24日、ステルネンコ氏とそのパートナーに対して、2名の人物が襲撃を行い、ステルネンコ氏がナイフで反撃をした際、襲撃者の内1名の腹部を切りつけ、死に至らしめていた。ステルネンコ氏ともう一人の襲撃者もその際に負傷している。警察は、もう一人の襲撃者を拘束したが、この人物に「証人」のステータスを付与した上で解放していた。