キーウ大学、ベラルーシのルカシェンコ氏から名誉博士称号を剥奪
タラス・シェウチェンコ記念キーウ(キエフ)国立大学学術評議会は、7日の会合にて、ベラルーシの自称大統領アレクサンドル・ルカシェンコ氏に付与されていた同大学名誉博士の称号を剥奪した。
キーウ国立大学がウェブサイト上で発表した。
発表には、「学術評議会は、会議において、アレクサンドル・ルカシェンコ氏の『タラス・シェウチェンコ記念キーウ国立大学名誉博士』の称号剥奪問題を審議した歴史記憶委員会と人道委員会の決定を聞いた上で、2009年11月5日にアレクサンドル・ルカシェンコ氏に付与された名誉博士の称号の剥奪に関し、大学学術評議会により提起することを決定した。(中略)学術評議会は、55票で同決定を支持し、アレクサンドル・ルカシェンコ氏からラス・シェウチェンコ記念キーウ国立大学名誉博士称号を剥奪した」と書かれている。
今回の称号剥奪の根拠としては、ルカシェンコ氏が過去2年にわたり、野党勢力に対して大規模な粛清を展開してきたこと、多くの自国民に対して拷問を行っていること、「空のテロリズム」を実施していること(編集注:5月23日のベラルーシ当局によるライアンエアー社旅客機のミンスクへの強制着陸事件を指す)、ウクライナに対して侮辱的な発言を繰り返していることが挙げられている。