【記者襲撃】ウクレシム銀行監査委員会、総裁の停職を決定 記者支持集会開催

国営ウクレシムバンク総裁へのインタビュー時に記者が同行職員から襲撃を受け、機材を取り上げられ、データを削除された事件につき、同行監査委員会は、緊急会合にて、内部調査期間中のイェウヘン・マツヘル同行総裁の停職を決定した。

6日、ウクレシム銀行がフェイスブック・アカウントにて伝えた

また、同行は、マツヘル総裁の謝罪メッセージも伝えている。マツヘル氏は、ウクライナの記者全体に謝罪をし、銀行や職員にとって大きなダメージを与えたとし、職員にも謝罪をした。

さらに同日、キーウ(キエフ)市内のウクレシム銀行前にて、襲撃を受けた「スキーム」記者への支持を表明する報道関係者による集会が開催された。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

写真:オレーナ・フジャコヴァ/ウクルインフォルム

参加者たちは、マツヘル総裁の解任を要求し、「停職だけではなく、解任を要求する。また、もちろん、客観的捜査も求める」と伝えた。

報道関係者たちはまた、未解決のままとなっているその他の記者襲撃事件の捜査の必要性も強調した。

これに先立ち、4日、ラジオ・スヴォボーダの汚職犯罪調査報道プロジェクト「スキーム」の記者がイェウヘン・メツヘル・ウクレシム銀行総裁へのインタビュー時に暴行を受けたと発表。記者たちは、同総裁が質問の一つを気に入らず、その後警備員がムービーカメラマンに暴行し、機材や動画データ保存器具を取り上げたという。1時間後にこれらは返却されたが、インタビュー全編や襲撃を映した動画は全て削除されていたと説明された。

なお、その後、「スキーム」の記者たちは、削除された取材チームへの暴力を映した動画の復元に成功したと発表し、動画を公開している