ロシア、9月にクリミア住民の「兵役」拒否で9件刑事捜査 15件判決
一時的被占領下ウクライナ領クリミアにて、今年9月、ロシア軍への「兵役」を拒否したクリミア住民に対する刑事捜査を新規に9件開始した。同様の刑事捜査は、占領開始以降267件に上っているという。
市民団体「クリミア人権保護グループ」がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、「9月、クリミア・人権保護グループは、クリミア住民に関するロシア連邦刑法典第328条(露軍兵役拒否)に従った新規の刑事捜査9件を確認した。さらに、同328条に従った新規判決15件を確認した」と書かれている。
同グループは、クリミア占領開始からこれまでにロシア軍への「兵役」拒否により、267件の刑事捜査事件がクリミアの「裁判所」にて起訴されたとし、その内248件で判決が出ており、19件が審理の段階だと説明した。
同時に同グループは、占領地の住民を占領軍の軍隊に徴兵すること、及び、ロシア軍兵役のプロパガンダをクリミアにて展開することは、ジュネーブ第4条約(戦時における文民の保護に関する条約)第51条に違反するものだと喚起した。
また発表では、ウクライナ国民をロシアの地域の兵役に就かせることは、同条約の第49条に違反すると説明した。