食料品店、喫茶店、美容室営業、授業再開…キーウの経済・教育が徐々に再開=市行政府
ロシアからの侵略戦争の続くウクライナでは、首都キーウ(キエフ)の経済が徐々に機能し始めており、食料品店、喫茶店、美容室などが営業を再開している。
キーウ市行政府広報室がポヴォロズニク・キーウ市行政府第一副長官の発言を伝えた。
ポヴォズニク氏は、「昨日(26日)の時点で、食料品店650軒以上、コーヒー屋300軒、自動車整備所360軒、美容室・理容室185軒、自動車関連用品店約50軒、屋外市8か所、市場33か所等が営業していた」と発表した。
発表には、営業を再開した店舗を探すには、スマホ用アプリ「キーウ・デジタル」から「営業中ビジネス地図」にアクセスすることで確認できると喚起されている。
また、同行政府のモンドリーウシキー副長官は、3月28日から、キーウ市内の中等・高等教育施設など各種教育施設が遠隔で授業を再開すると発表した。同氏は、「私たちは、専門家、特に心理学者の意見を参考に決定した。彼らは、学業プロセスの再開を支持している。戦時下の遠隔学習の目的は、新たな知識を得るだけでなく、心理的なサポート、対話、子供たちの注意の転換にある」と指摘した。また、現状での教育は、否定的な評価や過度の宿題で負荷をかけるのではなく、学業が生徒たちの助けとなるようにすべきだと説明されている。
同時に同氏は、キーウ市は遠隔教育の運営について、コロナ防疫期から、十分な経験を有していると指摘した。
なお、キーウ市では、3月28日に暖房期間が終わり、集中暖房が停止する。