ゼレンシキー宇大統領、ウクライナにおけるイスラム教のイフタルの公式なお祝い開始を発表
ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、ウクライナにおいて新しい伝統として、公式レベルでイスラム教のラマダンの月にイフタルを開始すると発表した。
ゼレンシキー大統領がイスラム教徒のウクライナ軍人、外交団代表は、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」代表者の参加するウクライナにおける初の公式なイフタル行事の際に演説を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日私たちはウクライナにとってのこのような伝統を始める。公式レベルで、私たちの英雄であるイスラム教徒の戦士たちやクリミア・タタール民族『メジュリス』や、ウクライナの全てのイスラム教徒コミュニティの代表者と共にイフタルを始めるのだ。これにより、私たちは、ウクライナが一人一人、一つ一つのコミュニティを大切にしていることを認めるのだ」と発言した。
写真:ヘンナジー・ミンチェンコ
同氏はまた、敬意によって強固になる多様性は独立ウクライナの個性の一つだと強調した。
その他同氏は、ウクライナは国内のイスラム教徒たちや、ウクライナ人とともに平和と、悪からの防衛を願ってくれている世界のイスラム教コミュニティに対して感謝していると発言した。
同氏は、「私たちの全ての領土に自由と安全が生じるように、ウクライナは戦う者をずっと記憶していく。私たち皆が、信念によって団結している。この先の全ての道を私たちは知り得ないだろうが、しかし、私たちは皆1つのことを確信している。私たちを砕くことはできない、分断はできない、消し去ることはできないということを。特に大切なのは、私たちの価値を消し去ることができないということだ。なぜなら、私たちは、一体性のため、自由のために、敬意とともに進んでいるのだから。私たちは、その大切なことを与えてくれ、私たちに命を与えてくれた神を信頼しており、神が私たちに勝利も与えてくれる日が来ることを信じている」と発言した。
ゼレンシキー大統領は、同行事の際に、イスラム教徒のウクライナ軍人へと叙勲を行った。
なお、イフタルとは、イスラム教のラマダンの際、日中の断食を終えて最初に食べる食事のこと。夜の祈りの後に豪華なイフタルが食される。