ウクライナの報道機関の幹部職の約4割が女性=調査
ウクライナの市民団体「メディアの中の女性」は、最新の調査結果で、ウクライナの報道機関の編集部門の幹部職を務めている人物の内、41%を女性が占めていると発表した。
20日、市民団体「メディアの中の女性」がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでプレゼンテーションを行った。
同団体の代表であり、記者倫理委員会の委員を務めるリザ・クジメンコ氏は、「確かに、ウクライナの編集部では、非常に多くの女性が働いている。彼らは確かに41%と幹部職を多く占めているが、しかし、その際メディア保有者は大半が男性となっている。回答者の38%が、保有者は男性だと答えた。そして、約35%という大きな割合が、メディアの最終受益者は男性でも女性でもないと答えた。それは、チームが創設した運営形態で活動している編集部である」と発表した。
また同氏は、女性が戦略的計画を立てる幹部職にいない編集部の大半は地域メディアだと述べ、17の地域メディアの編集部の幹部職に女性がおらず、それは地域メディア全体のおよそ5分の1に該当すると指摘した。同時に、同氏は、34%の回答者は、自分の所属するメディアには、男女平等に関する形式的なポリシーは一切ないと答えたと伝えた。さらに、67%は、寛容、不差別、女性のリーダーシップという問題に関するトレーニングを行うという慣習がないと答えたと報告した。
また、同団体が行った聞き取り調査によれば、報道分野の男性がいくつかの原因から不足しているという。原因の中には、男性が動員されていることや、低い給料で正式な就職を望まない人が多いことが挙げられたという。