トルコ・エスキシェヒルでソ連のクリミア・タタール人追放80年経過行事が開催

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トルコ北西部エスキシェヒルにて18日、1944年のソ連政権によるクリミア・タタール全民族のクリミアからの追放から80年が経過したことに合わせて、各種行事が開催された。

参加者たちは、当時のクリミアからの先住民族追放を象徴する鉄道駅へと向かって行進を行った。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

集会には、ウクライナ、クリミア・タタール、ルーマニア、チェチェン、その他のディアスポラ集団の代表者や、ウクライナの外交官、ウクライナ最高会議(国会)議員、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」、エスキシェヒル市代表者などが出席した。

集会参加者は共同声明にて、「ウクライナ国家に忠誠を抱き続け、一時的被占領下クリミアやその他被占領地で占領政権と対峙するクリミア・タタール人とウクライナのあらゆる国民へと支持と敬意を表明する」と伝えた。

また彼らは、ロシアの侵略からウクライナを防衛するウクライナ軍人に対しても謝意を表明した。

エスキシェヒルのクリミア連盟代表を務めるレジェプ・シェン氏は、「80年前にスターリンの命令でクリミア・タタール人が家畜用車両で故郷から追い出され、一夜にして死へと送り出されたのと同じで、現在、プーチンの命令で、人々はさらわれ、自分の家の前で殺されており、病気の親に会いに行きたいと思っている人は、逮捕され、送還されている。よって、ジェノサイドは今も続いており、強化されているのだ」と発言した。

エスキシェヒルの集会には、2500人以上が参加した。参加者は、ウクライナ国旗やクリミア・タタール民族旗を掲げ、クリミアをロシアの占領から解放し、ロシアを犯した罪により罰するよう呼びかけた。

ボドナール駐トルコ・ウクライナ大使は、「1944年にクリミア・タタール人に対して行われた罪は、恐ろしい殺人、さらなる追放という形で再び繰り返されている。現在、何万人のウクライナ人、クリミア・タタール人、その他の民族代表者が独立のために戦い、私たちの生存権を防衛している。私たちは、『昨日はスターリン、今日はプーチン、明日は誰だ?』と述べている。私たちは、その次の犯罪者が出てこないようにあらゆることを行う。私たちは一緒に、その悪と対峙し、それを罰さねばならないし、そうでなければ悪はさらに大きな力をもって再び繰り返されることになる」と発言した。

クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のチーホズ副代表は、「誰も私たちから旗を奪うことはできない」と強調した。チーホズ氏は、「ロシアはテロ国家だ。遅かれ早かれ、私たちはクリミアへ戻る。私たちはそこに全力を尽くす。クリミアは、私たちの故郷だ! 私たちの戦いは、ウクライナや世界の支援を受けて続いている」と発言した。

参加者は、1944年の追放やその他ソ連政権のジェノサイドの犠牲者や現在のロシア・ウクライナ戦争の死者の追悼を行い、ウクライナの勝利とクリミアの解放を祈った。

エスキシェヒルでのクリミア・タタール人追放から80年経過に際した行事 写真:オリハ・ブドニク/ウクルインフォルム

同日、トルコのエスキシェヒルでは、「クリミア・文化公園」の開園イベントが開かれた。

写真・動画:オリハ・ブドニク/ウクルインフォルム

なお、エスキシェヒルは、トルコの中でクリミア・タタール人ディアスポラが多い町として知られる。