ロシアと協議すべきと考えるウクライナ国民35% すべきでない48%

世論調査

ウクライナで9月に実施された世論調査の結果によれば、今ロシアと協議を行うべきだと考えているウクライナ国民の割合は35%となり、昨年の21%から増加した。行うべきでないとの回答は48%だった。

ラズムコウ・センターが2024年9月20日から26日にかけて実施した世論調査の結果を発表した

発表には、「2023年9、10月には、21%の回答者がロシアとの協議は『もう今利用すべき平和達成の効果的手段』だとみなし、63%がそれに反対していた。2024年9月には、その見方の者が35%に増加した。他方で、相対的多数(48%)は、それに同意していない」と書かれている。

同時に、「ロシアとの協議は、2022年2月23日時点の衝突線に同国軍を追いやってからのみ行うべき」との主張に同意する者は、昨年の25%から37%に増加し、反対する者は61%から41%に減少した。

さらに、「1991年時点の国境までロシア軍を追い込んで(追い出して)からのみ、ロシアと協議すべき」との主張へ同意する者は昨年の61%から49%まで減少、この主張に反対する者は24%から29%に増加した。

地域別に見ると、「今」ロシアと協議可能との主張に同意する回答は南部で48%(不同意は37%)、西部で23%(不同意57%)、中部で37%(不同意47.5%)、東部で39%(不同意43%)だった。

「1991年時点国境まで追い込んで」から協議との主張への同意が最も多かったのは西部で61%(不同意23%)だった。他の地域では、中部で47%(不同意29%)、東部49%(不同意27%)、南部で33%(不同意47%)だった。

今回の世論調査は、ラズムコウ・センターが2024年9月20日から26日にかけて、対面式でウクライナ政府管理地域かつ戦闘の行われていない地域でのみ実施したもので、18歳以上の2016人が回答したもの。理論的誤差は最大±2.3%だとし、またロシア侵略による追加的な体系的偏差があり得るとも書かれている。